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エンジニア自身がオーナーである会社の装置の指定

 エンジニアのリサは、上水道システム(a water expansion system)のための仕様書を作成する能力がある。また、リサは上水道システムを製造し販売する会社のCEOでもある。Y社がリサに、上水道システムのための仕様書の作成を依頼してきた。
 リサはこの要求に対してどのように応答すべきか?彼女は仕様書を提示することに同意すべきか?
 もし同意すべきであるというなら、リサはY社に対して、彼女のもう一つの職業について告げるべきか?そうであるなら、どのような情報を彼女はY社に与えるべきか?
 リサは、Y社に対して、彼女が実際には上水道会社において高い地位にあることを告げたあとで、仕様書を作成をしようと決意した。彼女の報告の中には、入札目的のために、上水道システムを提供することができる製造会社四社の情報が含まれていたが、その中には、彼女自身の会社は含まれていなかった。
 今Y社はリサと会合を持つことを求めている。Y社は、リサの会社が上水道システムの入札に参加することを要求している。
 リサはY社の要求に従うべきか?なぜそうであるのか、あるいはそうではないのか?彼女はどのように応答すべきか?
―NSPE事例98-11番からの改作

(訳 西村慶人 北海道大学文学研究科後期博士課程)