雇用オファーの撤回
グリンジンスキーは失職中の工学士で、最近エンジニアのインターンとして認定された。グリンジンスキーは、大手のコンサルティング会社であるマーベル社に雇用を求めた。労働条件、給与、給付金などに関する長い議論を行った後で、マーベル社の主な経営者の一人がグリンジンスキーにあるポストを提示した。グリンジンスキーはそのポストを受け入れて、他の会社との求職面接スケジュールをキャンセルした。
二日後、マーベル社の残りの主な経営者たちが、欠員はエンジニアリングの専門家でうめるべきだという決定を下した。一週間半ののち、マーベル社はグリンジンスキーに連絡を取り、オファーを撤回した。
マーベル社は非倫理的な振る舞いをしたのだろうか。グリンジンスキーはどんな行動をとるべきだったろうか。この状況にたいするあなたの判断を変えうるような追加的な情報が、何かあるだろうか。
−NSPE事例91-1番からの改作
(訳 須長一幸 日本学術振興会特別研究員PD(北海道大学))
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