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個人営業のエンジニアの知的所有権

エンジニアのウーは、市の自治体にあるプロジェクトの提案書を提出した。その提案書には、自治体が要請した技術的なデータと情報が含まれていた。自治体のスタッフの一人が、ウーの提案書を別のエンジニアのソルンベリーにも利用させた。ソルンベリーはウーの提案書を利用して、それとは別のプロジェクトのための、別の提案書を作り、自治体に提出した。ウーの提案書に含まれる情報のうち、ソルンベリーが実際にどの程度利用したかが当事者の間で問題になった。
ソルンベリーは剽窃のかどで責められるべきだろうか。もしそうでないなら、それとは別の意味でウーの情報の不正な使用でないのだろうか。ウーの提案書を扱う上での市の自治体の責任とは何だろうか。あなたは他にどんな情報が必要だと考え、またそれはあなたが行う評価にどのような違いをもたらすだろうか。

−NSPE事例83-3番からの改作

(訳 須長一幸 日本学術振興会特別研究員PD(北海道大学))