同一のクライアントに対する二元的な従事
あなたとスミスはエンジニアリングコンサルティング会社を所有するエンジニアである。あなたとスミスはまた、それとは別に電力サービス社(Electricity
Services,Inc.)も所有している。電力サービス社は、地方行政区と管理協定を取り結んでいる。この協定の下で、電力サービス社はメーターの読み取り、請求書の発送、修理やメンテナンスの勧告といった日常業務のサービスを行っている。しばしば電力サービス社は、水道システムの拡張や改良の勧告も行っている。水理行政区の管理委員会は定期的に会合を開き、電力サービス社の報告や勧告を受け取っている。
電力サービス社と地方行政区の契約の改定交渉が行われようとしていた。スミスは、この契約の新しい項目には次のような条項が含まれるべきだと提案した。すなわち、委員会が電力サービス社の勧告を受け入れた場合、委員会は付随する専門サービスのエンジニアリング会社としてあなたのコンサルティング会社を指名する、というものである。
あなたはこの提案に対してどのように対応するべきか?
―NSPE事例78-3番からの改作
(訳 西村慶人 北海道大学文学研究科後期博士課程)
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